ごじゅろうはある本を7~8年前に買ったが、しっかり読まずに書棚にしまっていた。
そのときは、現実的なものと思えなかったからだ。
「LIFE SHIFT(ライフ・シフト)―100年時代の人生戦略」リンダ・グラットン (著)
ごじゅろうは、定年まで働くという従来のキャリア・生き方が正しいと思っていたし、周囲もそうだった。
改めて、体調が悪くなった2年前に、この本を読みなおしてみたところ、まさに自分のことを書いてあると思った。まさに今の自分のことを想定しており、長期的な助言を与えてくれる本だと思えた。
この本は、ごじゅろうが会社を辞める決意を後押しした。
<本の内容>
■従来のひとつの会社(仕事)で定年まで働くというロールモデルが通用しなくなる
・人生100年時代の到来。長すぎて、困ったことが発生。
・定年後が長すぎて、年金だけではお金が足りない。70代、80代まで働き続ける時代に。
・定年前も長くなり、心身共に疲弊するし、スキルや経験が陳腐化していく。
■マルチステージ(1つの仕事→複数のキャリア)のススメ
・意図的に、新しいことを学び、新しい仕事に就き、新しい経験をする
・人生の選択肢を増やしていく。将来の道筋を固定せずに柔軟な生き方をする
・自ら新しい学び直しと、キャリアを作っていく。
■これからは資産を作るとともに、3つの無形資産を作れ
・無形資産①:生産性資産(スキルや知識、仲間、評判)
・無形資産②:活力資産(健康、バランスのとれた生活、友人)
・無形資産③:変身資産(自分の理解、多様な人脈、新しい経験を受け入れる姿勢)
■身軽に旅をするようにいろんなキャリアを試す
・選択肢の重要性が増す
・転職や起業などの間に移行期間を設ける(エネルギーの再充填と自己の再創造)
<ごじゅろうとしては>
□旧来のモデルのような一本道(同じ会社、同じ仕事)で30年やってきた
・定年まで働くというロールモデルにきれいに乗ってきた。
・年功序列、終身雇用の日本では特に、定年まで勤めあげる方が得だろう。
・辞めるのは、誰から見ても、ごじゅろうにとっても、もったいない。
□定年まで続けられる自信がない。続けたら不幸が続くだろう。
・特に健康に問題があった。メンタル不調で仕事ができなくなるリスクもある。
・毎日が不幸。疲弊、やらされ感、我慢、自己肯定感・パフォーマンスの低下
・この仕事しかできない。それが不安になり、仕事は守りの姿勢になっていた
・十分に活躍していないのに給与をもらうという罪悪感を感じ続けるだろう
□人生後半は、活力ある状態で仕事をしたい
・自分の強みが発揮できるようになるはず
・人生の自己肯定感もあがるはず
・健康寿命が延び、長く活躍できるはず
□ごじゅろうらしさを試して人生を終えたい
・個人事業という働き方を試してみたい
・新しい仕事をたくさんやってみたい
・「もっと新しい仕事(ビジネス)をしたかった」と老衰で死ぬときに言いたい
ごじゅろう=仮名(今回は、退職を上司に伝えてから実際に退職するまでの間に、過去2年間を振り返りながら、筆者自身の実体験を書いています)
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