ごじゅろうは、人生でトータルすると高い買い物となるもの支出を減らせば、節約に大きな影響があると考えていた。
高い物は、人によって違うのは当然だが、ごじゅろうは、つぎの3つの節約をしたかった。
■車
車は生涯で2000万円以上かかると言われているので、高い買い物の代表格だ。
持たないでいたなら、すごい貯金できるはずだ。これだけで、老後資金の不安が吹き飛ぶくらいだ。
ただ、ごじゅろうは、家族とスキーに行くのが趣味だったし、土日に妻と食料品の買い物に行く必要があったから、車は所有し続けた。
車にいくら使うか、グレードや買い替え頻度、用途など、人それぞれなので、安いか高いかはわからない。中古か、新車か、リースか、などいろんな条件があり、比較が難しすぎる。
・買い替えの頻度・金額の基準は
ごじゅろうは、買い替え頻度に関しては、単純化した明確な基準を定めて、それを守ってきた。
それは、車両代は月2万円以内にすることにしていたことだ。
例えば、180万円で買った車なら、2万円で割ったら、90か月。90か月(7年半)は乗ってから買い替える。(この費用には、車検代、任意保険代、自動車税、ガソリン代、駐車場代を含まない)
実は、この月2万円の設定は、結構厳しい。新車から12年くらいが現実的な寿命だろうから、新車でも288万円以内にする必要がある。趣味のスキーに行くには、4WDであり、スキーが搭載できる大きさが必要だったこともある。軽は範囲外だった。
・新車か、中古か?
288万円の車を新車で12年間乗るのもよし、中古で半値になった車を6年間乗るのもよし。
中古の方が安いというものでもない。乗る期間も関係する。
月2万という基準を守りながら、ある程度の満足をするために、ごじゅろうの車選びは、年式の新しい中古車を選ぶことが多くなった。高年式でも、走行距離が多いという理由で安くなっている車があるので、それを探した。
ごじゅろうは収入が増えたからといって、車のグレードをアップしないように気を使ってきたので、たぶん数百万削減できて、貯金できたと思う。
■スマホ代
スマホが登場してから、ドコモやソフトバンクなどのキャリアの通信費が本当に高くなった。
ひとり年間10万円くらいはかかる。これに機種代が加わる。
ごじゅろうは、いち早く(2015年頃)に、キャリアから格安の通信会社にナンバーポータビリティした。すると、年間3万円以下になった。年間7万円の削減ができた。
ごじゅろうの妻も同様だったので、この10年間、差額7万円×10年間×2名=140万円
別途かかる機種代の比較が難しいが、通信費だけで比較すると、結構削減できたと思う。
■保険
保険は生涯1500万円くらいかかると言われている。月3万円を50年間払いつづければ、1800万円だ。年齢が上がると保険料が高くなっていく設定だったりする。
保険は安心を買うものであり、貯蓄型のものもある。多くの人がこれらを必要としているので、何がなんでも削減する必要はないと思う。ごじゅろうは、資産の増加と子どもの成長によって、保険料を減らした。
・生命保険
25年前に結婚してから会社が従業員向けに募集してくれている「かけ捨て」「死亡保障のみ」のものだけに入ってきた。
この保険は、自社内で払い出しが少ない年は、余ったお金を年末に返金してくれるというお得な保険だった。毎年、4~5割返金があったので、一般的な生命保険の半額くらいの保険料で済んだ。死亡保険金が3000万円のものに入っていたが、実質月1万円だった。子どもが社会人となり、資産が1億近くなったこと、50歳を過ぎると急激に保険料が毎年アップしていく設計だったので、この保険もやめてしまった。保険を払うより、その分で自分の資産を増やしたかったからだ。
・医療保険
今まで入ったことがない。保険の種類が複雑で、特定の病気の場合だけとか、入院○日でどうのとか、ややこしすぎて、ごじゅろうはわずらしかったのもあるが、もし入院などが発生したら、お金を貯めていれば現金で払った方が楽だと思っていたからだ。保険には安心するという面があるが、ごじゅろうは保険代分の費用を貯めておいて、現金で払う方が安心できるという変わった考え方を持っていた。すでに入院代を払えるだけの貯金はあった。
・自動車保険
常にネット専業の保険会社に入ってきた。ごじゅろうは、保険の営業担当(FP?)と話すよりも、ネットでいろんな条件を入れて費用を比較したり、ネット上で契約する方が気楽だったし、料金も安いからだ。車両は入らず、年間支払額は2万以下だ。等級は一番安い状態を10年以上継続している。
これまで払った保険料は、500万円以下だ。そして、最近生命保険も解約してしまったので、今後発生するのは、自動車保険と火災保険だけだ。平均像と比べれば、生涯で1000万円くらい節約できる計算だ。
ごじゅろうは、資産を持つ→医療保険に入らない→さらに資産を持つ→生命保険料を減らす→子どもが独立→生命保険をやめる、という方法で、安心を得つつ、節約をしてきた。
■費用がかかったもの(これは良い)
・教育費
高校と大学が私立だった。だが、子どもが一人だけなのと、自宅から通っていたので、学費と塾代がメインであった。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
ごじゅろう=仮名(今回は、退職を上司に伝えてから実際に退職するまでの間に、過去2年間を振り返りながら、筆者自身の実体験を書いています)
コメント